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2007.02.25

3匹の龍

070225hokusairyu 太田記念美術館で開催されているギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展が今日で終わるので、先日の野外スケッチの色塗りもせずに、大急ぎで行ってきました。そして、興味津々だった都路華香TSUJI Kako展(東京国立近代美術館)も、金曜日で終わってしまうので、続けて見てきました。近代美術館では、「所蔵作品展 近代日本の美術」もあって、さらに横山大観の「生々流転」という全長40mの絵巻物の展示もあったので、もうおなか一杯!!!

ギメ展にいた北斎の龍は、何十年ぶりかで会いまみえたお隣の虎の、妙に丸みがあって愛嬌があるのに比べて、どろどろとしてすごい迫力。肌触りは(触ったわけではありません)硬そうで、鉄の鎧風。

070225kakohakuryu 都路華香展にいた華香の白龍も、これまた迫力十分。肌触りは、ぬめっとして、爬虫類というか両生類風。水墨画でこの生きのいいぬめり感を出せるところが、すごい。

もう1匹の龍は、大観の「生々流転」の最後にいました。「生々流転」は、そのタイトル、40mという長さからイメージされる迫力や大胆さとは違って、どこを切り取っても色紙になるような、水の流れをつなぐ余白の幅まで計算されたような、非常に繊細な作品でした。龍も、何かを象徴するようにそっと存在していました。

070225utamarokawagisih ギメ展では、北斎の滝や川、広重の木曽の川や雨にうっとりでしたが、意外な収穫は喜多川歌麿でした。線がきれいで生き生きしていて、表情が豊か。これは写真や画集ではなく実物で味わってほしいと思います。

華香さんは、不思議な人。山ほど線でスケッチをしていて、風景や生き物の写生から洋画の模写まで、よく見て描きこんでありますし、下絵の線も厳しい感じなのに、本作では、輪郭線は、なんだかのんびりした線。ところが、海の色や透明感や波や波しぶきの表現は、すごい。突然技巧が凝らしてあったり、中国古典風かと思えば、妙にポップだったり、シュールだったり。海の中のたくさんの魚を描いた4連の屏風は、屏風が折り曲げられることを計算に入れてわざと2枚にかかるように魚を配置してある。どの絵も、どこまで計算されているのかされていないのか、不思議楽しい華香ワールドでした。

都路華香(1871-1931)と横山大観はほとんど同時代人(華香が大観より3歳ほど年下)で、1907年に開設された文展に毎回出品して活躍、大観はその文展の審査員をしていたようです。文展が帝展(1919~)に改組後、第5回展から華香自身が審査員を務めたそうです。

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